東北大学大学院医学系研究科 乳腺・内分泌外科学分野
多田 寛
東北大学大学院医学系研究科 乳腺・内分泌外科学分野
多田 寛
JBCRG-C07(REIWA study)のご紹介
みなさん、こんにちは。JBCRG-C07(REIWA study)の研究代表者の、東北大学 多田 寛です。
さて、2019年6月から、標準治療が終了した再発乳がん患者さんを対象に、「がん遺伝子パネル検査」が保険で受けられるようになりました。
この「がん遺伝子パネル検査」とは、検査や手術で採取された患者さんのがんの組織を使って、「次世代シークエンサー」という解析装置で、ご本人のがんに関係する遺伝子の変化を調べて、その遺伝子の変化に対して効果が期待できる薬や治療法があるかを調べる検査です。
日本では、保険で検査ができるようになったばかりですので、この検査の日本での有用性、つまりこの検査を使うことがどれだけの患者さんのためになったか、あるいは、どのように患者さんのためになったか、ということは、まだわかっていません。
そこで、私たちは転移・再発された乳がんの患者さんの中で、この「がん遺伝子パネル検査(本研究では、ファウンデーションワンという検査を対象にしています)」をご希望された方にご参加のご協力をいただき、この検査の有用性を調査する研究をはじめました。研究の名前の「REIWA」は「令和」からとっています。
この新しい「がん遺伝子パネル検査」の有用性を調査することは、今後の転移・再発乳がん患者さんのためにも、非常に大切なことです。
本研究に参加いただく医療機関の先生方、そしてそこに通われている患者さんのご協力を得ながら、本研究でこの検査の有用性を検証し、未来の患者さんの治療に役立てられればと考えています。是非ともご協力よろしくおねがいします。